近年ではグローバル化が加速している中で「できるだけ早く子供たちに実践で使える英語力を身につけさせたい」と考える親が増えており、小学生の英語教育や留学をめぐる状況も変化しつつあります。
小学生の留学には「短期留学」「親子留学」「ボーディングスクール」など豊富にありますが、どのような内容で何がいいのか分からないですよね。
そこで今回は『小学生の留学の種類』についてご紹介するので興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
留学の種類と費用
留学をするとしてもどのような種類があるのでしょうか。また、それに掛かる費用や期間について紹介していきます。
種類 | 期間 | 費用 |
サマースクール | 2週間 | 30~80万円 |
公立学校 | 年間 | 300~400万円 |
ボーディングスクール | 年間 | 400~1,000万円 |
親子留学 | 年間 | 400~1,000万円 |
それぞれ選ぶプランによって期間や費用に幅はあるので、どのくらいの期間を留学にあてたいのかが選ぶポイントになります。
サマースクール
学校の長期休暇を利用して2週間前後の期間を海外で過ごすタイプの留学になります。
選べるプランとしては、「語学研修を重視したプラン」や「語学研修とアクティビティを楽しみながら身に付けるプラン」など色々あり、子供たち自身が興味を持つプランで参加できます。
サマースクールは、初めから本格的に年間留学をするのではなく、まずはお試し留学をされたい方にも向いているものになっています。
公立学校
現地にある公立学校に地元の子どもたちと一緒に通う留学タイプとなっており、留学先は主にニュージーランドで行なわれることが多いです。(小学生の場合)
期間は「1週間程度のお試し」「1年間留学」「学籍を移して卒業を目指す」など色々なプランから選択することができます。
内容としては通常の授業の他、留学生に向けた「語学クラス」などもあり、サポートスタッフと共に学べる学校も多くあるので体制は比較的に充実しています。
ボーディングスクール
全寮制の学校となり、24時間教師と生徒が共に過ごすことで「コミュニケーションスキル」「協調性」「道徳心」などを学ぶことができます。
日本の学校と同じように入学するためには面接や試験に合格する必要があるため、日本での学力の他に相応の英語力が必要とされます。
入学後は語学をサポートしてくれる体制が整っているので、まずは日本で基礎を固めてから挑戦するのがおすすめです。
親子留学
親子留学はその名の通り親子で留学ができるタイプです。
親と一緒に通学することができるので「留学はさせたいけど海外に1人で行かせるのは不安」という方にはおすすめです。
低学年の子どもを受け入れていない学校もありますが、その際は語学講師の家に親子でホームステイするという選択肢もあります。
子どもだけ学校に通うのなら『ガーディアンビザ(保護者ビザ)』が発行される国(オーストラリア、ニュージーランド、カナダなど)であれば、保護者が付き添いとして留学することができます。
小学生から留学するメリット
「小学生から留学なんてまだ早い」と思う方もいるかと思いますが、小学生のうちに留学させるメリットがあるので紹介していきます。
・英語力をスムーズに習得できる
・将来の選択肢が広がる
・精神的に成長することができる
・グローバルな感覚が養える
では1つずつ解説していきます。
英語力をスムーズに習得できる
大きくなってからも語学の勉強はできますが、幼いうちから始める方が柔軟性が豊かで吸収しやすいのでスムーズに身に付けることができます。特にこの時期の子供は美しい発音を身に付けやすいので、ネイティブ並みの発音を目指すことができます。
将来の選択肢が広がる
早い段階から他国の語学に触れて習得することで、将来のプランに対する選択肢が広がります。また、語学だけでなく日本の学校だけでは学べないことが、留学することで様々なことを学ぶことができるので「将来これをやってみたい」という目標が見つけやすくなります。
精神的に成長することができる
小さいうちから親元を離れて過ごす経験をすることで「自分のことは自分でやらなければいけない」という意識になるので自立心が育ちます。
周りには色々な国から留学してきた子ども達も多いので、同じ環境で共に過ごすことで精神的にたくましく成長することができるのです。
グローバルな感覚が養える
留学先には色々な国の子供たちが集まり、異言語や異文化をじかに触れることができます。その環境で過ごすことで子供も自然と多様性を認められるようになります。
また、早いうちから人種や考え方の違いを受け入れることで、広い視野を持つグローバルな感覚が養われます。多国籍の友達のなかで、互いに違いを認め合う経験をすると一気に視野が広がります。
留学におすすめの国
留学させるとしてもどの国がいいのでしょうか。小学生留学に向いているおすすめの国を紹介するので検討されている方は参考にしてみてください。
・オーストラリア
・ニュージーランド
・カナダ
・ハワイ
・アメリカ
・イギリス
・スイス
オーストラリア
オーストラリアは、英語圏の中では比較的に治安が良く、自然が豊かなのでアクティビティを楽しみながら、のびのびと英語を学ぶことができます。
また、日本とオーストラリアの時差は約2時間程なので、現地にいる子どもと連絡が取りやすいことも人気の理由となっています。
ニュージーランド
ニュージーランドは教育水準が高く、小学生の単身留学を受け入れていることから、世界中で小学生の留学に力を入れている国のひとつです。
カナダ
カナダは英語の発音が綺麗な国なので、小さいうちに綺麗な発音を身に付けさせたい方におすすめです。また、多様性の国とも言われているのでコミュニケーションスキルや独自性を伸ばすことで人間的に成長することができます。
ハワイ
ハワイは日本人のスタッフが在籍している学校も多く、万全のサポート体制が整っているので、はじめての留学でも安心できます。
また、ハワイを満喫しながら授業を受けられるプログラムが多数揃ってるので、子供だけでなく親も楽しむことができるので、親子留学をお考えの方におすすめです。
アメリカ
自由の国と言われるアメリカでは、自由な発想で個性を伸ばすことができることから世界中のさまざまな人種が集まっているグローバルな国です。
語学だけでなく音楽や演劇などに触れてさまざまな刺激を受けることができます。また、語学学校やサマーキャンプには、現地の子供たちだけでなく、世界中から集まるのでグローバルな感覚を身につけることにも繋がります。
イギリス
イギリスは英語発祥の国と言われるだけあって、質の高い教育を受けることができます。もし単身留学の場合は、私立校への留学となるので常にネイティブ英語に触れることができます。また、学校によっては留学生に向けた「英語を学べる授業」を設けているので集中して語学を学ぶことができます。
スイス
スイスは永世中立国であることから、小学生でも安心して街を歩けるほど治安が良い国です。個人のレベル別や少人数制での授業を採用している学校が多く、自身のレベルに合わせた環境で勉強できるので、取り残されることなくしっかりと学ぶことができます。
まとめ
今回は『小学生の海外留学』についてご紹介いたしました。
「小学生のうちから海外に行かせる必要はないんじゃないか」と思っている方もいるかと思いますが、小さいうちから留学をさせ色んなことに触れさせることは将来にとって大きなメリットになります。
間違ったところを選択しなければ安心ですし、サポート体制が充実している学校も多く、短期間で親子留学することも可能です。
ただ、何の目標や理由もなく留学させても効率よく学ぶことができないので「なぜ留学をさせたいのか」「何を目標とするのか」などを子供と話し合って方向性を決めてから留学させるのがおすすめです。
もし検討されているなら今回紹介した内容を参考にしていただければと思います。